私の中の高専生活及びその顕現を想起させたある高専祭での出来事に関する一考察
この記事は奈良高専 Advent Calendar 2021 20日目の記事です。 adventar.org
はじめに
20日目を担当させていただきます飛猫と申します。 恐らくこの記事は夜ぐらいにアップされてると思うんですが、遅くなってしまって申し訳ないです。 言い訳をするとここ最近ハチャメチャに忙しかったです。記念に記録しておきます。
~12/5 後期中間テスト 何も分からん
~12/10 実験レポート 2個しばく
~12/16 予算凍結 2団体の会計処理に校内を全力疾走する
12/19午後 TOEIC 何も分からん、まじで
自己紹介
- Name:飛猫(とびねこ)
- Twitter:
(学校)@Flying_cat201
(趣味)@Flying_cat101 - 所属:
(クラス)4年情報工学科
(部活)情報処理研究会/クイズ研究会/放送部
(委員会)高専祭実行委員会 - 趣味:音ゲー(色々)/ 麻雀 / 同人音楽を漁る
その他特記事項としては元寮生です。(3月末に自主退寮して、今は1人で暮らしてます)。
音ゲーは昔はCHUNITHM結構やってましたが、最近は自炊の影響で手荒れしてしまって、やらなくなりました。代わりに足ならいけるということでDDRをやり始めました。楽しい。あとおうちで音ゲーがしたいということでSOUND VOLTEXのコントローラーを買いました。
キタキタキタキタキタキタキタキタ!!!!!!!!!! pic.twitter.com/tChjUXyq8a
— 飛猫 (@Flying_cat101) 2021年12月19日
麻雀は嗜む程度に三麻打ったり、年度後期はMリーグ観戦したり、こちらも楽しい。
導入
自己紹介でも書いた通りですが、僕は1年の時から高専祭実行委員会に所属しておりまして、開催されるたびに実は裏でいろんな仕事をしていました。
皆さんからしたら、高専祭と言うのは年に1回あるなんてことない学校行事かもしれませんが、僕にとっては自身の高専生活を構成する要となる1ピースです。
今回はこの4年間の高専祭での経験だったり、思ったことなどを伝えていきたいなと思います。
とまぁ、タイトルを要約すると上記みたいな感じになります。
タイトルは次の楽曲をパクりオマージュしました。とてもいい曲です。是非聞いてみてください。あとこの女の子はとても可愛いですね。
第0章 高専祭って?
高専祭とは
一般校で言う文化祭ですね。一般校の文化祭と何が違うのって聞かれるとよくわかりません。行ったことないので…
内容としては、(本来であれば)色んな部活が飲食店の模擬店を出していたり、学科展示や部活(同好会)展示で学生が腕によりをかけて作った展示物を来場された方に見てもらったり体験してもらったりをしています。
あとは実行委員が行うステージ企画や軽音部の色んな部活の演奏だったり。一般来場後には後夜祭と言って抽選会とかやったりしてますね。 あとは花火。
コ□ナが流行してからは全面オンラインに移行して、ライブ配信やHPを活用して上記の規模を縮小しながらなんとか色々やっています。
高専祭実行委員会とは
実は高専祭って学生は任意参加なんですよね。参加する義務はないと言えばないです。なので運営も一応学生主体で行っています。そんな高専祭を運営するのが「高専祭実行委員会」(略して「高実」)です。
仕事の内容は多岐にわたり、内部にはいろんな部署が存在するので1個1個説明します。(抜けてたらごめんなさい)
- 企画部
ステージ企画の企画・準備・当日の進行等 - 科展模擬店部(展示部)
全展示(模擬店含)がスムーズに行えるよう準備
当日の展示巡回やトラブル対応等 - 管理部
使用する物品の管理
教室の机の管理等 - 総務部
ごめんなさい、当日ジュース売ってる以外よく覚えてないです(おい)。
もしかしたら草刈りとかも担当してたかもしれないし、してないかもしれない。 - デコレ部
イルミネーションの作成(今年も作ってましたね)
ステージ企画のバックパネルの作成
ポスター・ロゴの作成 - 警備部
高専祭準備~片付けまでの警備及びトラブル対応全般
ここには書いていないけど重要な役職として、委員長・副委員長・広報・会計などがいます。あとは毎年放送部にも協力してもらっています。感謝感激。
第1章 僕と高専祭
※ここら辺は僕の4年間の高専祭での出来事をダラダラ振り返るので、時間がない人は読み飛ばしましょう。本当にダラダラなので…
第1学年「君も高実にならないか?」
入学入寮して1~2か月程度経った日のこと、寮の先輩から「高実に入らないか」と言われました。 その時の僕は多分色々難しいことは考えずにすごく軽い感じで「入ってみよう」と思って入りました。その時の理由は多分こんな感じ。
- 寮生はなんかいっぱい入ってる
- なんか周りの同級生も結構入ろうとしてる
- 入っておけばとりあえず就活や編入の時に話のネタになる ← コレ!!!!!!!!!
この安直な考えが、後に僕の高専生活を大きく狂わせることになるとも知らずに…。
部署は色々志望しましたが、結果的に警備部になりました。こんな僕でも警備になれるんだなと思いました。
警備部は事前準備がトランシーバーのチェックと打ち合わせぐらいしかないので、部活の展示があった僕としてはこの点嬉しかったですね。まぁ…そちらは色々ありうまく行かなかったのですが…本当にすみませんでした。
開催期間中、
準備日(片付け日)は、門番となり入校する車両の確認や、門番がOFFの時は校内を巡り歩いてバリケードや看板を設置(撤去)したり…。
開催日2日間は、門番となって入場者をカウントしつつパンフレットを渡したり、校内を疾走して不審者や不審物・トラブル等がないかを巡回したり、一般用駐輪場に止められている学生のチャリをキレ散らかしながら学生用駐輪場まで運搬したり(本当にやめてほしい)…。
あとは朝晩は入ってくる(出ていく)学生チャリを警棒振りながら声出して誘導したり…。
今でこそ現地開催がないですが、警備をしているこの4日間は本当に忙しかったです。マジで休憩と言う概念がなかったと思います。本部にいる間もずっとトランシーバーに耳を傾け、何かあるたびに必要なものをもってダッシュでいろんな場所へ向かいました。
ですがここで、「あれ、行事の運営意外と楽しいかもしれんな…」って思い始めてしまいます。終わりです。
第2学年「僕の目指す場所」
2年になると高実のシステムが変わりました。
- 変更前:各クラス1名以上 その他任意参加(幹部)
- 変更後:各クラス3名以上 その他任意参加
なんてことないアップデートかもしれませんが、僕には非常に大きな変化になりうるなと思いました。
と言うのも、それまでの高実というのは過半数以上が寮生*1であり、個人的には高専祭が寮生の私物化となっている感が否めませんでした。あと圧倒的に人数が足りていませんでした。
そのため、この制度改変で、人数不足も解消されつつ、高実内の通生割合も向上できることができ高専祭が学校全体で運営されるような行事になるのではないかと感じました。 (あとは役職持ちに通生が増えれば…)
2年になっても配属部署は変わらないため、仕事の内容としては1年でやったものをほぼ同じです。しいて言うと、人数が増えたことによって休憩時間がちゃんとできました(わずかですが)。
2年での大きな出来事としては、実行委員長(副委員長)に立候補したことです*2。
なんで立候補したのかと言われれば色々あります。
- 前年度委員長とご飯を食べに行った際に「やってみたほうがいい」と言われたり。
- 知り合いの先輩である某烏さんとお話したりして。
この時、委員長には僕含め2人が立候補したのですが、結果的に、僕は委員長にはなりませんでした。理由としては、「僕が警備から消えると詰む」からです。確かにそうです。でも今だから言いますが滅茶苦茶悔しかったです。
少し話は逸れますが、今年度の委員長もAdvent Calendarに参加しております。寮を辞めて1人暮らしをしている私としてはとても面白い記事でした。是非読んでみてください。
第3学年「大型アップデート(スケールダウン)」
新型コ□ナウイルス、それは高専祭だけでなく高専も大きく変化させました。
授業は対面からオンラインになり、あらゆる行事は消滅しました。
7月下旬、例年なら高専祭の準備が始まっている時期ですが、高実に属する私含め誰にも今年の方針が伝えられておらずモヤモヤしておりました。学校にすら行っていないのでそもそも誰が高実であるとか決まってすらいないのですが、実質決まっているようなもんだと思っていた私は、キレ気味で「いつになったら高実に今年の方針を伝えるんですか?」と先輩にチャット連絡してしまいます。4年になって実感しましたがこれはあまりにも愚行でした。何せ学校にすら行っていないので話すら進んでいなかったと思いますし、この状況でどうやってやっていくかなんてすぐには決めれなくて当然だったと思います。本当に愚かなことをしたと反省しています。
結局、9月の初め辺りにオンライン開催でやるとの旨が伝えられました。
オンライン開催なら警備の仕事はないし、今年は出番なしかなぁと思っていましたが、配信業務を行うにあたってスカウトされました。当然やります。
配信業務ですが、本当にぐだぐだだったと思います。
- プレゼント企画で使うキーワードの動画を差し込み忘れ、流れを全てぶち壊した。
- 後夜祭の抽選会で合計2,3時間にも及ぶ虚無の時間を生み出した。
Twitterで土下座したのは記憶に新しいですね。(右が僕です)
— 飛猫 (@Flying_cat101) 2020年11月7日
来年度はもっと打ち合わせや準備を報連相を意識して行い、無駄のない配信をしようと誓いました。
あと深くは語りませんが、来年リーダーポジになったら怠けずに仕事しようと思いました。(深くは語りませn…)
第4学年「そして頂上へ…」
高専祭は4年が委員長や各部署部長などのリーダーとなって運営を行うのですが、ついに自分もその時が来てしましました。
ここで僕の仕事を載せておきましょう。
- 警備部部長(オンラインにより仕事なし)
- 会計
- オフライン開催担当
- 配信業務
圧 倒 的 多 忙
当初は警備と会計だけでしたが、色々あって4つも仕事を持ってしまいます。
下の2つに関しては何故やっているのかを語りだせばもう誰も得しない愚痴話になりますので、こらえておきます。
4月の段階ではコロナが今後どうなっていくかよくわかっていない時期だったうえ、行事ができる可能性が十分に見える時期でもありました。
そのため、高実として2年ぶり現地開催を実施すべく、様々な対策やスケジュール計画、当日の企画内容やそのガイドラインなど様々な計画を行い、教員にプレゼンを行い一応OKを貰っていました。
この計画は結果として、7月末からの爆発的な感染拡大を受け即座に中止になりました。正直滅茶苦茶悔しかったです。めっちゃ準備してたから…。
当日は昨年度に引き続き配信業務を行いました。個人的には昨年度の反省を生かして、TT(タイムテーブル)を紙で用意しておいたり、抽選会用にExcelでマクロを組んでおいたり…。
午後からの学生企画でMSのサーバがボケカスすぎて配信が滅茶苦茶止まるというトラブル*3はありましたが、昨年度と比較すると圧倒的にうまく行って良かったなと思いました。
あとは全体を通して会計を行いました。
もう本当に仕事の内容が分からなく、周りの部長陣には迷惑をかけまくり、流れてくる膨大な量の支出依頼と領収書には頭を抱えましたが、つい先日提出した決済報告と総務課の会計担当者の残額が1円も狂わずドンピシャだったと連絡された時には流石に泣きました。本当に良かった。ありがとう。
第2章 高実で学んだこと・得たこと
作業内容やプロセスの整理がものすごく上手になった
例えば、警備で巡回を行う際のルート取りであったり、配信の準備やトラブル対応、会計業務全般など、脳死で作業をしていてもただ効率が悪いだけだし、どこかでボロが出ます。そのため、高専祭の仕事ではそれぞれの仕事についてどうするのが効率的かを常に考えて動いていました。そのため1つ何かをしようとしたときに「これを完成(完遂)するには何をしないといけないのか」「それはどういった手順で行うのか」を考える力が圧倒的に伸びました。更には「どうすればより簡単にできるだろう」「どうすればより良いものを生み出せるだろう」と更により良いものに仕上げる考えを以前よりできるようになりました。実際、これらの力は普段の課題とかでもそうだし、授業(主に情報アクティブラーニング)でも結構活きていると個人的には思っています。
PDCAサイクルは滅茶苦茶重要
皆さんはPDCAサイクルって何か知っていますか。
品質改善や経費削減、環境マネジメント、情報セキュリティなど、多くの分野で用いられる管理手法の一つ。plan(計画)、do(実行)、check(評価)、act(改善)のステップを繰り返し、つねに不都合を改善しながら次の計画に周期ごとの成果を反映させて、業務の質を継続的に向上させていくことが特徴であり、四つのステップは呼称の語源にもなっている。
(引用元:PDCAサイクルとは - コトバンク)
このPDCAサイクルですが、もう本当にハチャメチャに重要だなと感じました。
高専祭運営をPDCAサイクルに置き換えると次の感じになると思います。
特に僕が一番重要だと思っているのは”Act”です。行事をより良いものにしようとすると、ここで手を抜いたら来年度以降同じ過ちを繰り返してしまいます。
次に自分が同じ思いをしない、後輩が同じ思いをしないためにも、次の事をするように心がけましょう。マジで大切ですし、これするとミスの量が圧倒的に減らせると思います。
- すぐ改善できる点は、引継ぎ前に改善しておく。
(資料が見ずらい。使いずらい等々…) - 引継ぎの際には、マニュアルにプラスして反省会資料を付けておく。
- 計画に移る前に昨年度の反省会資料を見直す。
あと来年度改善するという点では、反省会では忖度なしで思ったことは言いましょう。
そしてここまでは高専祭(行事)でのPDCAサイクルの話でしたが、このPDCAサイクルは日常生活でも活かせることは無限にあると思います。テスト勉強・バイト・課題・レポート…本当に無限にあります。学生のうちからこのPDCAサイクルを意識した活動をしてみることをお勧めします。普段から癖づけておくと社会人になって間違いなく役に立ちます(多分)。
リーダーになったなら仕事しろ。でもしすぎるな。
※あくまでも持論です。温かい目で見てください。
今回のAdvent Calendarにもリーダー論の記事がありましたね。とても面白かったです。
crow31415.hatenadiary.jp
そして、そちらの中から1個引用させていただきます。
仕事をしない上司には部下が付いてこない
いや、本当、本当にこれです。 例えば、すべき連絡や確認を行わない。下級生にぶん投げすぎ等々。
- 後輩がしんどくなる。
- 人望が終わる。
かといって、「他人に任せて仕事されないぐらいなら自分がやろう」と抱え込みすぎるのは良くないです。
- 後輩が成長しない。
- 自分が必要以上に疲れる。
- 把握しておくべき事柄が多いと余計にボロがでる。
何を隠そう、僕がこのタイプです。はたから見ると異常な仕事量です(会計の仕事は誰にも投げれませんが…)。
リーダーは、仕事内容の整理が終わったら、どの仕事を自分が担当して、どの仕事を他人(後輩)に任せるのかをまず考えましょう。
ただ前述したとおり、この量はちゃんと適正になるよう調節しましょう。じゃないと、破滅します。
第3章 高専祭について思うこと
察しのいい方なら分かるかもしれませんが、今年の高専祭の最大同時視聴者数ですね。
左から、Youtube配信・Teams配信(パフォーマンス大会)・Teams配信(抽選会)……………
何がいいたいかを簡潔に言うと、もっと自分の学校の学生を見てほしいと思っています。
高専と言う学校は、あなたが思っている以上にすごい人で溢れています。授業で生かした知識や専門分野に関する探究心を極めに極めて電気自動車を作ったり面白い実験をしたり、音ゲーが大好きすぎて音ゲーを作ってしまったり、そんな専門にツヨツヨじゃないけど…と自身が持っている創作技術を生かして絵をかいたり音楽を奏でたり踊ったり…。本当にすごいです。変態!
僕は、高専祭は「普段の高専生活の成果を発揮する場所」だと思っています。ただ抽選会で景品がもらえるだけのイベントではありません。模擬店や抽選会が楽しいのは分かります。分かりますが、どうか、学生が自身の高専生活を詰めに詰め込んだ展示だったり発表だったりを是非見てほしいと思います。そして是非コメントしてあげてください。直接でもTwitterでもいいです。僕はそうした行為がお互いを高め合うことを切に願っております。
あと現地開催の話ですが、パンフレットの形状をなんとかしてくれ。
最後に
入っておけばとりあえず就活や編入の時に話のネタになる ← コレ!!!!!!!!!
こんなことを序盤に書きましたが、もうそんなことは関係ないぐらい、高専祭実行委員を通して得られた経験や知見は有意義なものだと思っています。僕は寮生活も3年間していましたが、そんな寮生活よりも得られたものは多かったです。
仕事頑張ったから将来有望な後輩たちから色紙を頂きました。
— ふらいんぐきゃっと (@Flying_cat201) 2021年12月17日
くそほど嬉しいです。 pic.twitter.com/pa246eBIwO
欲を言うのであれば、あと1回だけ現地開催の運営をしたかったですね…。来年度、現地開催の場合には是非読んでください。喜んで仕事します。
そして最後、非常に長い記事となってしまいましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!!!!。皆さんがこの記事から何か得られたものがあれば大変うれしく思います。
また、高専祭実行委員では、「高専祭の運営をしたい!」という意欲にまみれた方を随時募集しております。この記事を読んで「興味あり!」ってなった方は是非来年度立候補してみてください。よろしくお願いします。
次は21日目、えびさんの記事ですね。絵に関しての記事のようです。要チェック!